貯水槽水道・貯水タンクの基礎知識

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貯水槽の基礎知識

私たちの生活に欠かせない「水」を貯めておくのが貯水タンクです。タンクそのものは主にマンションやビルなどの集合建築物に見かけることができ、都市の風景の一部にもなっています。
また、施設の名称としては地上(あるいは地下)にあるものを「受水槽」、屋上にあるものを「高置(もしくは高架)水槽」と呼びます。そして、そのそれぞれはお互いに補完的な役割を果たしながら、合わせて「貯水槽」と呼ばれています。

空を背景に見上げられる貯水タンクも、実は地上のものと合わせて1日の使用量の約半分の水を貯留しており、いついかなるときでも住民に大切な水を供給しているのです。
※突然の災害時や少雨期の給水制限時に、この「貯留機能」によって「断水」を回避することが出来るのです。

東京都などの大都市圏では見慣れた貯水槽の姿が消えていく例もあります。これは都政が行う水道事業の一環として、「直結給水方式」と呼ばれる、高い水圧を配して貯水槽を介さない水道施設への転換を促しているためです。

しかしこのような地域であっても、従来からの「貯留機能」という貯水槽のメリットが完全に失われたわけではないのです。
一時に多量の水を使用する施設、病院などの断水による影響が大きな施設は、常時一定の水圧、水量を確保できる貯留機能が必要なため、貯水槽水道が適しています。また薬品などを使用する建物についても安全上から直結給水の対象外となっています。
また、阪神・淡路大震災や中越沖地震などの大規模災害や、夏季に給水制限を受ける可能性のある地域の場合、貯水槽を介していることにより一定量の水を貯留することが可能であるため、非常時に備えて貯水槽を設置した方が良いという声も多く聞かれます。
そして、高水圧と地震に耐えうる水道管への転換進捗状況は各地方自治体により様々で、配水管口径、給水規模、その他条件を満たさないケースも多く、全国的に見ればまだまだ現役で貯水槽は活躍しているのです。

私たち「貯水槽リユース工法会」がお奨めする工法のバリューポイントは以下のようなものです。

『今ある貯水タンクとそのメリットを無駄にしない』
『万が一の災害時にも耐えうる強化再生』
『廃棄物を出して新設するよりもローコストでエコ』

大切な水を守りたいという管理者様の思いを受け止め、見慣れたタンクのより良い延命を図ってまいります。

さて、つぎに「貯水槽」の施設としての概要とその管理範囲からご説明していきます。

貯水槽水道管理の基礎知識

貯水槽のあるマンションやビルの一住民にとっては「水道」であるものでも、水道法上ではこの施設全体を「貯水槽水道」と呼びます。 下の図(旭川市水道局より引用させていただきました。)は施設概要とそれにともなう管理の範囲を示したものです。

貯水槽水道の区分と管理の義務

貯水槽水道は貯水量の規模から以下のように区分けされ、管理することが義務付けられています。

  • 受水槽の有効容量が10立方メートル以上のものを「簡易専用水道」とし、この設置者(または管理者)は、水道法第34条の2により、その水道を管理し、1年以内ごとに1回の定期的検査(水質検査等)を受け、法定点検を行なわねばなりません。
  • 受水槽の有効容量が10立方メートルに満たないものを「小規模貯水槽水道」とし、この設置者(または管理者)は、各地方自治体の定める条例に従って管理し、上記に準ずる検査、点検を受けなければなりません。

「検査、点検」も厳密に言えば、
『「各地方自治体の水道局員」または「貯水槽水道衛生管理士」の検査指導のもと、「貯水槽清掃作業監督者」が監督する「建築物飲料水貯水槽清掃業者」の点検清掃』 ということになります。 また、水道法のみならず、「ビル管理法による貯水槽の管理」によってさらに規定される場合もあります。
つまり、これらは規定の厳しいプロによる仕事であり、資格を持たない者が「まあまあ、きれい。」などと判断できる内容ではありません。 そして、このような管理義務が守られない場合の厳しい罰則まで定められているのです。
詳しくはこちらをご参考に「全国建築物飲料水管理協会〜受水槽設置者または管理者の方へ〜」

「水が出ない!」「錆で真っ赤!」「味が変!」などと住民の苦情が出たとき、「知らなかった。」では済まされません。
逆に、きちんとした貯水タンクの点検とメンテナンスを行っていれば、万が一の地震や異常気象による渇水の際にもライフラインとしての「大切な水」を守ることが出来るのです。
※本線の配水管に破砕等で水がなくなった場合でも、しっかりした貯水槽のおかげで数日水をキープできた事例があります。

ご不安なオーナー様、管理者様はぜひ一度「貯水槽リユース工法会」にご相談下さい。

タンクの補修・補強に関するご質問は、お気軽にお問い合わせください。


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