アスベストの健康被害が話題になっていますが、ガラス繊維は安全なのか?というご質問をよく受けるようになりました。 劣化したFRPの表面はガラス繊維が剥き出しになってしまいます。 手で触れるとチクチクして痒くなったりします。 また、FRP製貯水タンクを修理する際も、むやみにFRP躯体を切削するとガラス繊維を含んだ粉塵が発生してしまい、周辺住民にとっても、作業者にとっても大変厄介な問題です。
そもそもガラス繊維の組成とはどういうものなのか? ここではガラス繊維の安全性をアスベストと比較してご説明します。
アスベスト | 天然の結晶性鉱物繊維。 髪の1/1200程の細さ(1μm以下)で針の様に強靱な極細の繊維の集合体です。 鉱物なので分解されにくく体内に入った場合長期に渡って体内に留まります。 |
ガラス繊維 | 人工的に作られた非晶質繊維で文字通りガラスを繊維にしたものです。 短繊維のものと長繊維のものがあり、繊維の太さは6〜24μmのものが主流です。 |
ガラス繊維を触るとチクチクする理由は、繊維が太いため、直接皮膚を刺激するからです。
また、細かい繊維が飛散しそれを吸引してしまった場合、肺の一番奥である肺胞に入ることのできる異物は太さ3μm、長さ0.2mm以下であり、ガラス繊維は大きすぎるため奥まで入ることができず、その手前で粘液や繊毛によって体外へ排除されます。
もし、細かく割れたガラス繊維が肺胞まで到達したとしても、アスベストに比べ分解されやすいことが分かっています。
そして、分解される前のガラス繊維は発ガン性が有るかどうかですが、発ガン性評価機関IARC(国際ガン研究機関)では2001年ガラス繊維をカテゴリー3に指定しました。
この評価では、ガラス繊維は発ガン性に於いてコーヒーや漬け物よりも安全であるとされています。
まだ、使用されるようになって100年ほどしか経っていませんが、製造メーカーなどの健康追跡調査でも今のところアスベストの様な健康被害が出ているという報告もなく、安全な物質であることが実証されています。
※1mm=1000μm ※IARC (国際ガン研究機関:International Agency for Research on Cancer)
2001年10月24日発表プレスリリースによる。
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