私たちの生活に必要不可欠な水の供給を支えているタンク。
タンクが誕生してから、技術力の向上・素材の向上などに伴って、タンクそのものも幾多の改良を重ねてきました。 そうした中でタンクの素材や形状は多種にわたっています。
その中でも大別してみると、以下に分類できます。
普及型で、現場で組み立てられるのが一般的です。パネルの枚数と補強材によって、かなり大きな容量のものまで設置できます。
写真のような球形のものもよく見かけます。シンプルで軽く丈夫なのが特徴ですが、比較的小型で高置水槽によく使われます。
大型で貯水量が多く、特に耐震性が要求される場合に使われます。写真のように大掛かりな設置工事が必要です。
ステンレス製のものは耐久性と美観に優れ、外部の汚れや内部の錆も付きにくく、現代的な建築物の景観にもマッチします。難点を挙げれば、比較的高価なことです。
木製のものは、「摩天楼」で知られるニューヨークで高置水槽として一般的に使用されているものです。 「この時代に木製?」と驚かされますが、寒暖差の厳しい気候柄にはアメリカ杉の伸縮性が最適だそうです。 近代的なビルの屋上に一万以上の木製水槽が林立している様は、ニューヨークを象徴する風景です。
変わったところで、陸上自衛隊の災害支援時などにも使われる装備品をあげました。 まるで水風船のようなこの自立式貯水タンクはしぼむと小さく折りたたむことができ、あらゆる場所で即座に飲料水を確保することが可能です。 まさに「命を守る」貯水タンクです。
一見「石造り?」かと見えますが、実はFRPの造形にエイジング塗装をほどこしたものです。 テーマパークなどの景観イメージを損なわない造りです。 この造形技法は、例えば水族館で水槽内に自然を模した岩石のレイアウトを施す場合にも用いられ、リアルであると同時に強度と耐久性は水圧にも耐えます。
このように多くの種類の中でも現在、最も多く使用されているのがFRP製パネルタンクです。
文字通り、FRPのパネルをジョイントして作られるので設置箇所に適した形状にすることが可能です。 パネルそのものを規格化できるのでメーカーの生産コスト、ひいては設置金額が低コストで抑えられるので広く採用されています。
RC(コンクリート)製タンクは主に地下に設置されていました。
建物の無駄なスペースを有効活用できるということで一時広く採用されましたが、六面点検が義務付けられるようになってから設置ができなくなり、 次第にFRP製パネルタンクに切り替えられていきました。
しかし、現在でも六面点検が行えるような設置状況を整え、使用されているところもあります。
タンクの補修・補強に関するご質問は、お気軽にお問い合わせください。
貯水槽関連の取扱商品
〒621-0037
京都府亀岡市
稗田野町鹿谷加茂17−2
(株)こうすい内
TEL:0771-25-8256
FAX:0771-20-8021